海外ミステリーを読む(その44) [└ミステリー]
ジョン・ディクスン・カーの『猫と鼠の殺人』です。
発表年 1942年 285p
ちょっと変わったタイトルですが、
原題は、『Death Turns the Table』
英題では、 『Seat of the Scornful』となっています。
本の内容をなかなか推察しにくいタイトルに思えます。
カーはたくさんの名作を残していますが、この作品はどちらかというとマイナーですね。
得意の怪奇描写などはなく、シンプルに謎ときです。
ですが、さすがにカーの作品です、見事な謎ときを提供してくれています。
主人公は、冷酷に人を裁くことを信条とする判事。
この判事が殺人事件の容疑者になってしまう。
駆けつけた警察官に、殺された被害者のすぐそばで、
拳銃を握りしめているところを発見されてしまう。
当然、第一番の容疑者(というか、普通なら即、犯人ですよね)なのですが、
そうではない理由が、、、、いや、しかし、、、、でも、、、やっぱり、、違うのか、、、う〜ん。
と、カーと読者の裏のかき合いが始まるわけです。
探偵は、フェル博士。
少々、無理な設定もありますが、シンプルに謎解きを楽しめますよ。
コメント 0